冬野菜から広がるすくわく活動
2025-12-22
冬野菜から広がるすくわく活動
園の畑で育ててきた冬野菜、大根、ほうれん草、かぶが収穫の時期を迎えました。
種をまいた頃から、「いつ大きくなるの?」「もう食べられる?」と毎日のように畑をのぞき込んでいた子ども達。
寒さの中でも少しずつ大きくなる野菜の姿を、楽しみに見守ってきました。
収穫の喜び――
土から顔を出した大根を見つけ、「白いの見えてる!」「すごい」と大興奮。
葉をしっかりと持ち、「うんとこしょ!」と力を込めると、実際に触れ、持つことで野菜の重さや感触を全身で感じていました。
収穫をして終わりにするのではなく、子ども達が感じた「おもしろい」「なんだろう?」という気持ちをそのまま大切にしたいと考えました。
実際に手に取った野菜や大根の葉っぱには、形・匂い・手触りなど、子ども達の探求心をくすぐる要素が沢山ありました。
そこで、収穫した素材を使い、年齢に応じた「すくわく活動」へと広げていきました。
2歳児クラス「葉っぱを使って遊んでみよう」
収穫した大根の葉っぱを見つけると、手に取って振ってみたり、持ち歩いたりと、自然と関わりが始まりました。
砂場に行くと、その葉っぱをお皿にのせたり、お料理に見立てたりしながら、ままごと遊びへと発展していきました。
収穫で出会った素材が遊びの中に取り入れられ、子ども達なりのイメージを膨らませて楽しむ姿が見られました。
3歳児クラス「大根の葉っぱはどんな匂いがするのかな?」
大根から葉っぱをむしってみたり、ちぎってみたり、鼻を近づけて匂いを嗅いだりしながら、一人ひとりが感じたことを楽しんでいました。
「くさい」「野菜の匂いがする」など、感じたことを言葉にする姿も見られ、触れる・嗅ぐといった体験を通して、沢山の発見につながっていました。
4歳児クラス「じっくりと観察してみよう!」
大根、ほうれん草、かぶを収穫している中で、「葉っぱの形がちがう」「この葉っぱ、匂いがする」など子ども達から沢山の気づきが聞かれました。
そこで、収穫した野菜をお部屋に持ち帰り、じっくり見て観察する時間を作りました。
葉っぱの形や大きさを比べたり、匂いを嗅いでみたりと、五感を使って確かめる姿が見られました。
ほうれん草についていた小さな花のようなものを見つけ、「ブロッコリーみたい」と、身近なものに例えながら、発見を楽しんでいました。
5歳児クラス「かずを数えてみよう!」
大根の葉っぱをよく見てみると、「形がおもしろい」「どれが一枚の葉っぱなんだろう?」と疑問が次々に出てきました。
なので「かずを数えてみよう!」をテーマに二つのグループに分かれて活動を進めました。
「ここはつながっているけど、形が分かれているから2枚になるのかな?」と、数える前に“どこからが一枚なのか”を考え、友達同士で意見を出し合う姿が見られました。
試行錯誤を重ねたあと、最後は紙に葉っぱをこすりつけ、葉っぱの汁が出てくる様子を楽しみました。
おわりに――
大根の葉っぱというひとつの素材から、数・形・匂い・感触・見立てなど、年齢に応じた「すくわく」が広がりました。
これからも、子ども達の「なんだろう?」「やってみたい」を大切にしながら、日々の体験を積み重ねていきたいと思います。
〈おまけ〉畑での可愛らしいひとコマ
大根の収穫をしていると、畑の中から一本、二本、まっすぐに伸びた緑の芽を見つけました。
「あれ?これなに?」と不思議そうに見つめ、「なんかねぎみたい!」という声が聞こえてきました。
確かに、見た目はまるでねぎのよう…。
よく見てみると、以前から畑に植えられていたスイセンの芽のようでした。
今年は植えた覚えがないのに、土の中で冬を越し、また顔を出してきたのかもしれません。
畑には育てている野菜だけでなく、思いがけない発見や出会いが沢山隠れています。
子ども達の「これなに?」「なんでだろう?」という声から、畑の面白さを改めて感じたひとときでした。
